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神経ガス

神経ガスの説明

Japanese Etymology 神経(しんけい) (shinkei, “nerve”) + ガス (gasu, “gas”) Pronunciation (Tokyo) しんけーガ​ス [shìńkéé gáꜜsù] (Nakadaka – [5])IPA(key): [ɕĩŋke̞ː ɡa̠sɨᵝ] Noun 神(しん)経(けい)ガス • (shinkei gasu) nerve gas 「ドイツ軍(ぐん)が使(つか)ったという話(はなし)のある神経(しんけい)瓦斯(ガス)は、一時性(いちじせい)の神経(しんけい)麻痺(まひ)瓦斯(ガス)だ。それを嗅(か)いだベルギー兵(へい)は、恍惚(こうこつ)となって、しばらく何(なに)も彼(か)もわからなくなった。 […] 」“Doitsu-gun ga tsukatta to iu hanashi no aru shinkei gasu wa, ichijisei no shinkei mahi gasu da. Sore o kaida Berugī-hei wa, kōkotsu to natte, shibaraku nani mo ka mo wakaranaku natta. […] ”“The nerve gas that the Germans are said to have used was a temporary nerve paralysis gas. The Belgian troops who inhaled it fell into a trance and were unable to understand anything for a while. […] ”

神経ガス（しんけいガス）または神経剤（しんけいざい）は有機リンの一種で、神経伝達を阻害する作用を持つ化合物の総称である。神経伝達物質であるアセチルコリンを分解する酵素アセチルコリンエステラーゼの働きを阻害することにより、神経伝達を阻害する。慣習的に「神経剤」と呼ばれているが、脳内の中枢神経や感覚神経に対する作用は弱く、実質的には筋肉の正常な動きをできなくするコリンエステラーゼ阻害剤であるため、神経毒ではなく酵素毒に分類されることがある。化学兵器（毒ガス）としても認知されており、国際連合から大量破壊兵器としての指定も受けている。1993年に締結され1997年4月29日に発効した化学兵器禁止条約により、多くの国で製造と保有が禁止されている。 曝露すると瞳孔の収縮、唾液過多、痙攣、尿失禁、便失禁などが毒性症状として表れ、最終的には呼吸器の筋肉が麻痺し窒息死する。ある種の神経ガスは気化しやすい、あるいはエアロゾルになりやすい。体内への主要な侵入経路は呼吸器系であるが、皮膚からも吸収されるため、安全に取り扱うには防毒マスクのほかに全身を覆う化学防護服が必要となる。

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