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大本営発表

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大本営発表

大本営発表の説明

日本語名詞大本営発表（大本営発表：だいほんえいはっぴょう）戦時中・事変中に設置された大日本帝国の最高統帥機関である大本営の公報。大東亜戦争初期にはほぼ正確な発表であったが、後半は日本の戦果を誇張し、不利な情報は隠蔽した。臨時ニュースを申し上げます。臨時ニュースを申し上げます。大本営陸海軍部12月8日午前6時発表。帝国陸海軍は、帝国陸海軍は本八日未明西太平洋においてアメリカ・イギリス軍と戦闘状態に入れり。（大東亜戦争開戦の臨時ニュースより）天皇の名によって行われていたスパイと憲兵の絶対的な軍国主義権力が崩れて三年四年たってみると、情報局の報道と大本営発表でかためられた偽りの壁と封印の跡が、あたらしい回想と、そこに湧く批判の真実に消されはじめた。（宮本百合子『ことの真実』） 1が転じて、国や会社などが、成果ばかりを誇張したりして、不都合な情報を隠して発表すること。 H社は補償に応じるといってるが、あれは大本営発表かもしれないよ。庶民というものは、もっと無邪気なものだ。彼らは本当の真実を知りたがり、その正当なものに、無心に拍手を送りたがっているだけのことだ。大本営発表みたいな特殊な算術で、是が非でもカラクリの戦果をあげて、君が代をやろうというコンタン、実にどうも、大本営発表は、官僚精神のあるところ、昔から日本に存在し、今もかくの如くに存在している。（坂口安吾『安吾巷談世界新記録病』）関連語大本営

大本営発表（だいほんえいはっぴょう、旧字体: 大本營發表）とは、1937年11月から1945年8月までの期間、日中戦争（支那事変）および太平洋戦争（大東亜戦争）において、日本の大本営が行った戦況の公式発表である。太平洋戦争の初期までにおいては、大本営は戦果を概ね正確に発表していたが、作戦が頓挫した珊瑚海海戦（1942年5月）の発表から戦果の水増しが始まり、以降は戦況の悪化にかかわらず、虚偽の発表を行なった。それが転じて、権力者、利権者による信用できない情報を揶揄する慣用句としても使われるようになった。