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帰する

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帰する

帰するの説明

日本語 動詞 帰する (きする) (他動詞, 文章語) （「□□を△△に帰する」で）□□の責任や原因の所在を△△にあると特定する。□□の結論を△△と確定する。 1927年、黒島伝治「橇」大隊長は、兵卒を橇にして乗る訳には行かなかった。彼は橇が逃げてしまったのを部下の不注意のせいに帰して、そこらあたりに居る者をどなりつけたり、軍刀で雪を叩いたりした。 1935年、寺田寅彦「日本人の自然観」そうした温帯の中でも日本はまた他の国と比べていろいろな特異性をもっている。そのおもな原因は日本が大陸の周縁であると同時にまた環海の島嶼であるという事実に帰することができるようである。 1938年、宮本百合子「文学の流れ」或る種の人々はこれまでの作家の怠慢さにその原因を帰するけれども、果してそれだけのことであろうか。 1994年、富田倫生「パソコン創世記」では、なぜ彼らは、パーソナルコンピューターに飛びついていったのか――。その理由をたった一言に帰するほど、私は自信家でもありませんし強引でもないつもりです。 (自動詞, 文章語) （「○○は△△に帰する」で）○○の責任や原因の所在は△△にある。○○の結論は△△と確定される。 1946年、中谷宇吉郎「硝子を破る者」今一番恐しいものは、インフレーションと食糧問題とである。この両者は結局は同じもので、生産低下の問題に帰する。 1952年、相馬愛蔵「私の小売商道」東京人は概して安値よりも品質の精良を好む習慣がある。しかも一般の趨勢が追々に贅沢に傾きつつあるから、今後の競争の要点は品質の精良と確実とに帰する。 (自動詞, 文章語) （「△△に帰する」で）最終的に△△になる。結果として△△の状況に至る。帰着する。 1934年、国枝史郎「猫の蚤とり武士」この辺で如上の計画を、そろそろ実行しなかろうものなら、ついには画餅に帰するかもしれない。 1948年、太宰治「家庭の幸福」困るのは、あなたたちだけでしょう。何せ、クビになるんだから。何十年かの勤続も水泡に帰するんだから。そうして、あなたの妻子が泣くんだから。 (自動詞, 文章語) （「～に帰する」で）～に従う。～のものとなる。 1926年、田中貢太郎「日本天変地異記」慶長五年の関ヶ原の役で、天下の権勢が徳川氏に帰すると共に、江戸時代三百年の平和期が来たが、 1933年、菊池寛「山崎合戦」しかし、天王山が秀吉軍に帰し、そのほうから横撃されては、万事すでに去ったと云うべく、それと同時に洞ヶ峠にいた筒井順慶の大軍が裏切りして淀川を渡り、光秀の背後に襲いかかって来た。 (自動詞, 文章語) （「～に帰する」で）～を信仰する。～に帰依する。 1937年、倉田百三「光り合ういのち」叔母が浄土真宗に帰するということはまことに種が畑に落ちるように自然であった。そしてこの不幸な夫婦が破綻せずに、終りを完うしたのはまったく二人の間の共同の「信」のためであった。 1940年、和辻哲郎「日本精神史研究 改訂版」釈迦は何ゆえに太子の位置を捨てて乞食となったか。財宝を分かち与え所領を均分することによって一切の問題が解かれるならば、彼は王となってそれを実行したはずである。王侯が仏に帰する第一歩は乞食となることでなくてはならない。 活用 翻訳 語義1 英語：attribute ... to ...語義2 英語：be attributed to ... 註

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