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工具鋼

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工具鋼

工具鋼の説明

日本語名詞工具鋼（こうぐこう）切削工具やプレス加工用金型に使われる、高い硬度と強度を持った鋼。又高速度を以て使用する工具鋼を要する今日特殊鋼の具備すべき要件は実に繁多なり…（小野鑑正「戦争と鉄並に鉄に対する吾人の要求」）〔1918年〕工作機械の切削速度はますます速くなり、それに耐える工具鋼が要求される。（科学技術庁「昭和40年版科学技術白書」）〔1965年〕翻訳英語：tool steel 註

工具鋼（こうぐこう、英: tool steel）とは、金属・非金属材料の切削、塑性加工等を行なう工具ならびに治具、摺動分材料として用いられる強靭な鋼である。日本工業規格においては、炭素工具鋼、合金工具鋼ならびに高速度工具鋼の3種が定義され特殊鋼の一種として流通している。強度と耐衝撃性・耐摩耗性に優れ、手動工具（ハンドツール）の他、金属加工に用いられる刃物、治具、金型、掘削工具、切削工具等に用いられる鋼である。また転がり軸受、ピストンピン等のエンジン部品・摩擦機械・摺動部品等の境界潤滑状態で使われている材料である。もともと炭素鋼から発展した工具向けの用途を意図した特殊鋼ゆえ、工具・金型以外への適用はそれよりも用途に適した合金鋼への移行が進んだ。