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利する

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利する

利するの説明

日本語 動詞 利する (りする) (自動詞, 他動詞, 文章語) （「～を利する」または「～に利する」の形で）～に役立てる。～に利益を与える。～を有利にする。 1908年、大隈重信「東洋学人を懐う」それから小野君は銀行の利を説き、銀行事業は人の金で人を利し、また自己も利益を得る方法であるといってその設立を主唱し、ついに我輩等が賛成して、壬午銀行というものを設立した。 1929年、幸田露伴「墨子」上は天に、中は鬼神に、下は人民に利するものを聖王と云ひ、然らざるものを暴王といふとする。 1933年、戸坂潤「転向万歳」ただ世間で警官の犯行を特に不埒として感じるのは、巡査が巡査たる地位を逆用して犯行に利しているという点なのである。 1960年、尾崎士郎訳「現代語訳　平家物語」比叡は変心、頼みの奈良興福寺の援軍はまだ来ていない。このまま徒らに時を延ばすのは平家を利するだけだ。 (他動詞, 文章語) 利用する。用いる。 1947年、中井正一「地方文化運動報告」或る日、書庫の整理に書塵に白くなっていた時、一人の青年が黙々と長身を利して、高い書架の本を降ろしているのを発見した。 1948年、坂口安吾「戦争論」安易にして便利な法を発案するのは悪いことではないが、工夫と努力によって簡便安易な法を見出すのではなく、無策の故に、又、努力と工夫がいらないために、安易簡便を利するのは、悪事である。 活用 註

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