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ちがう

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ちがう

ちがうの説明

日本語 動詞 ちがう【違う】 同じでない。異なる。差異がある。別の。比較対象には、格助詞「と」を用いる。 どうも母親の愛情は父親の愛とは本質的に違うようだ。（伊丹万作 『わが妻の記』）語義1のうち、特に数量や程度、地位に差がある。 この国では本の箱はよほど大切なものとみえて、だいいち古本屋に払うとなると、箱があるとないとで値が違う。（三木清『書物の倫理』） 兄とは十歳あまりも年が違うので、私の方でも兄には親しめなかったし、兄の方でも私を無視していた。（豊島与志雄『窓にさす影』） 一般とは異なり、独特である。すぐれている。 口まねするんじゃねえが、うちのだんなはちょっとできが違うぞッ！（佐々木味津三『右門捕物帖』） 「（略）よいお嬢さんもおありなさる。」/正香の口から聞けば、木曾のような水の清いところに生い育つものは違うというようなことも、そうわざとらしくない。お民は自分の娘のことを客の方から言い出されたうれしさに、（略）（島崎藤村『夜明け前』） 一味違ったコーヒー 事前に交わした取り決めが正しく履行されない。本来行うべき行為でない。意図を取り違えている。 それはちと話が違うでしょう。（芥川龍之介『仙人』） 若し約束が違えば目を開いて二度お前の顔を見ることはないだろう。（宮本百合子『錦木』） 私は心得顔で立ち上り、奥の部屋へ行って大きい紙幣を五枚持って来て、/「それじゃ、さきにこれだけあずかって置いてくれ。あとはまた、あとで」/「待ってくれ」とその紙幣を私に押し戻し、「それは違う。きょうは俺は金をもらいに来たのではない。ただ相談に来たのだ。（略）」（太宰治『親友交歓』） いくら仲が悪くても親と何の連絡も取らないのは違うと思うぞ。 あるべき位置や状態からはずれる。 「おい、気でも違ったのか。」（芥川龍之介『妖婆』） 正しいとされるものと一致しない。 算術の帳面には違った答えばかりで、処々にはつまらない絵なぞが書いてあります。（夢野久作『白椿』） (複合語で) 反対方向から来たもの同士が、接触することなく逆の方向へ通り過ぎる。 電車の軋（きし）る音、乱れ足で行き違う群集の影。（岡本かの子『巴里祭』） 僕等二人はすれ違う時に、そっと微笑を交換した。（芥川龍之介『点心』） 別の。他の。 違う人に聞いてみよう。 いいえ。そうではない。また、誤解がある、といったニュアンス。 「鈴木さんですか?」「違います。」 「何をやってるんだ君は」「先生、違うんです。よく聞いて下さい」 （多く関西方言）〜ではない。 「ちょっと、店員さん」「わたし店員と違いますけど」 「ノートがないんやけど、あんたが持って行ったのと違うか」 発音 (東京) ちがう [chìgáú] (平板型 – [0]) (東京) ちが​う [chìgáꜜù] (中高型 – [2]) IPA(?): [t͡ɕiɡa̠ɯ̟ᵝ] 活用 ※現代の口語では、形容詞として活用することがある。この場合、終止形は存在しない。特に変化を表すときに頻度が高い。 派生語 名詞形:違（ちが）い 他動詞形:違（ちが）える 関西方言:ちゃう 類義語 異（こと）なる 違（たが）う 対義語 動詞:同（おな）じうする 形容動詞:同（おな）じ 翻訳

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